辛い首や肩こり、腰痛、倦怠感など慢性的な身体の不調に日々悩まされていませんか？
病院に行ったり、薬を飲んでもなかなか治らない...。そんな方には、身体の不調には鍼灸治療が役に立つかもしれません。
今回は、鍼灸治療を経験されたことのない方に向けて「鍼灸がなぜ効果的なのか」「どんな人、症状におすすめなのか」解説していきます💡

◆鍼灸治療の種類
鍼治療は、患者様お一人ひとりの症状や体質、改善の目的、また施術者によって施術方法が異なります。

🪡1本の鍼をツボに刺して直ぐに抜くオーソドックスな「単刺術」
🪡刺しては抜いてを繰り返して刺激を与える「雀啄術」
🪡鍼を刺してから10分〜15分程度そのまま置く「置鍼」
🪡置鍼に微弱な電流を流すことで、さらに効果を高める「電気鍼」など。
いずれの方法も、痛みを鎮めたり、筋肉の緊張を緩和したり、血液循環を改善したりする効果が証明されています。

また、鍼灸に用いられる針は、長さ約90mm以内、太さ直径約0.30mm以内と極めて小さなもので、「鍼管」と呼ばれるさらに短い管から出た鍼先を挿入するため、患者様の痛みはほぼありません。
そして、使用する鍼は使い捨てにしている鍼灸院がほとんどで、刺さない鍼やシャーレなどは高圧蒸気滅菌器で滅菌・消毒することが義務付けられているため、安心・安全性に関する意識の高い治療とも言えます。


◆鍼灸はなぜ効果的なのか？
まず、ヒトの身体には病気やケガを自分で治す自然治癒力や免疫を高める機能が備わっています。
鍼によって筋肉や細胞組織に”小さな傷”がつくと、体は「怪我をした」と思い、傷がついた箇所に必要な酸素や栄養を補給するために血液が集まってきます。
さらに、外から入ってくる病原体から身を守ろうとする免疫力が働くため、異物と戦う白血球が呼び寄せられて不要なものを排除して修復しようとします。
結果的に、体内で代謝が促進されて血行が良くなるのです💪🏻

また、鍼は痛みを抑制するための様々な機能にも働きかけます。
例えば、鍼を刺すことで脳から放出される「エンドルフィン」などの快楽物質には、痛みを抑える鎮痛効果があります。
他にも、末梢神経が針の痛みを感じ取ると、鍼の痛みは脊髄を通じて元々の痛みよりも優先されて脳へ伝わるため、腰痛や首、肩こりなどの元の体の痛みを緩和させる働きもあります。

さらには、自律神経に作用する働きもあるため、鍼を指すことで副交感神経が優位になって体や脳がリラックスしたり、自律神経が支配している内臓の働きが活性化するという特徴も。

このように、鍼灸治療を通じて体本来のあらゆる機能を向上させることで、痛みの根本的な改善を図ることができるのです。


◆鍼灸がおすすめの人、症状
対処療法を中心とした病院では積極的に治療できない症状でも、根本治療を中心とした鍼灸では治療が可能な場合があります。
病院では改善しない痛みやコリ・しびれなどの体の不調にお悩みの方には特におすすめです🌱

WHO（世界保健機関）も、鍼灸治療は自律神経失調症などの神経系疾患、腰痛などの運動器系疾患、動脈硬化症などの循環器系疾患から不妊などの婦人科系疾患まで幅広い症状に対して有効的であると発表しています。

どんな治療をしても改善しなかった方、根本治療をお考えの方は、ぜひ一度鍼灸治療を視野に入れてみることをお勧めします！